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               ”むじか”のチェンバロを紹介します

◎チェンバロへの想い と共に ”むじか”にチェンバロがやって来た。
 ピアノは誰でも知っている楽器、音色も毎日必ずどこかから聞こえて来そうな程知られています。しかしチェンバロって??
知っていそうで意外と知られていない楽器なのです。そこで一人でも多くの人にこの優雅な楽器を紹介したいと思います。

 思えばチェンバロの音色に惹かれたのはある音楽家との出会いから始まった。
 岡田龍之介氏の演奏を初めて聴いてからである。あれから25年いやそれ以上かも!
しかし思い返せばもっともっと若い頃、ヴィバルディの調和の霊感をレコードで聴いていた事にさかのぼるのかもしれない。
そして、岡田氏の演奏を目の前で聴き、美しく優しい響きに魅了された。それ以来バロック音楽や古楽器の音色は常に私の中心になっていた。
 岡田氏はコーヒーがとても好きで、近くの演奏会の時には帰りに私の音楽室(現在の店舗の場所にオーディオルーム(音楽室)があった)に寄ってコーヒーを飲みながら、オーディオやもちろん音楽も含めた話しなどしていかれました。
 ”むじか”では岡田氏にお願いし毎年定期でチェンバロを中心に音楽会を開催する事にしました。
そうなるとチェンバロが欲しい、”むじか”に置きたい、見ていたい・・・なんて思いを持つ様になり、それが友人宅での会話から、なんとなくの思いからどうしても・・・と具体的な行動を起こす事になりました。久保田チェンバロ工房に見学に行き、子供の様にチェンバロが欲しいと、久保田氏に呆れられるかもと心配しつつ、岡田氏にも応援をして頂いたりさらに、色々な出会い(それも驚く様な幸運な)があり、チェンバロがやって来ました。
 これから”むじか”のチェンバロの歴史が始まります。
 今後の課題もありますが、それでも毎日見ていられる幸せ、そして素晴らしい楽器を多くの人にも見て聴いていただきたいと思います。
 
 音楽会を通じて多くのバロックファンの人達、そして素敵な音楽家との出会いがありますように!              
                                                                 2016年 









楽器製作:久保田チェンバロ工房